2012.10.25
ジャガイモタケ
綾川町に在住の友人のDさんが、近所で芋虫に発生した虫草を見つけた。もしかして17年前から探していた虫草ではないかと見せて貰った。確かによく似ている、場所も車で5分と近い。
それで、17年前に見た場所に行く。
この地は毎年1度は見に来る場所ですが、残念ながら今までに見つかったのはハナサナギタケだけです。道すがら、しばらく歩いてみたがキノコしか見つからなかった。
割ってみると黒く変色する。なんだろうかと、東京の山荘主人さんの掲示板に尋ねてみた。
お返事は、
『ジャガイモタケですね。1cmとはばかに小さい、大きなものはジャガイモ大になりますよ。切断するとすぐ紫色になり、だんだん黒色になっていく場合が多いです。図鑑等ではジャガイモタケ科になっていると思いますが、最近の研究でイグチに近縁ということが解り、イグチ科になっています。クラマノジャガイモタケという名も出てきますが、これはジャガイモタケと同じものとされています。従来Octavianiaという属でしたが、今は同じイグチ科のHeliogasterという属に移されています。』
また、虫草仲間のKYさんからも、
『系統解析の結果、ホシミノタマタケ属(Octaviania)はヤマイグチの仲間に近縁で、一方のジャガイモタケ属(Heliogaster)はアワタケの仲間に近縁であることが判明しています。ホシミノタマタケ属は今年日本産11種が新種記載され、著者のO原さんによればまだ未記載種があるそうです。一方ジャガイモタケ属は今のところ1属1種です。』
と、丁寧に教えて戴いた。
手持ちの図鑑にクラマノジャガイモタケというのが載っている。分類は日進月歩なんだなぁと思う。
虫草を探していると、たまに変わったキノコが見つかる。そのうちトリフも見つかるかも・・・。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)