2012.07.29 (3)
ツキヌキハチタケ
奥入瀬から持ち帰った虫草、もう一種類未熟体が有った。
大きな朽木の横から、細長い子実体を延ばしていて、まだ子嚢果の形成は無かったが、寄主を確認するために採取することにした。朽木は手で崩れるくらいの硬さでボロボロ落ちる。最後はナイフで軽くこねると寄主が出てきた。大きなハチだ。ツキヌキハチタケかとタッパに回収していたら、その向こうにも同じものが見えて、これも採取した。
よくみると、2体とも、一度子実体が損傷して再び成長したような形跡がみられる。
ハチの種類は、福岡のpierisさんが調べてくれて、スズメバチの仲間でキオビホオナガスズメという種で、この個体は女王バチとのこと、北日本に生息し朽木などで冬を越すそうだ。
未熟個体なので、いつも通り追倍する。
長い方は、ほとんど変化が無かったが、短い方に変化が出た。
先の方で、なんだか丸いものが大きくなってきた。
(2週間後 8月10日)
子嚢果かなと思って待ったが、3週間目、どうも違うようだ。
(8月20日)
丸いものを一つ潰してみたが、菌糸の塊りのようで、子嚢果の形跡は無かった。
本当にツキヌキハチタケかどうかは疑問が残るが、ここで追倍を終えることにした。
ツキヌキハチタケについては、
前回(2007年)、この蔦温泉で手にしたが子嚢果は見れなかった。それで今回はと願っていたがダメだった。子嚢果のばっちり付いたものを採取した島根のA君に見せて貰ったときは少し羨ましかった(笑)。
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