2011.07.03
ハヤカワセミタケ Cordyceps owariensis
天気は良くなかったが、大きく崩れそうには無かったので塩江に行くことにした。
ヒメクチキタンポタケが出ているだろうとの予想だ。
昨年以来、久しぶりの訪問となる。
広い駐車場に車を止めて、長靴・長袖・帽子・手袋・虫よけを身につけ、
梅雨の雨で大きく育ち、鬱そうとなったサクラとカエデの下へ入る。
横たわった小さな倒木を見ていく。ヒメクチキタンポタケは見えない。
倒木の横、地表から妙なものが出ているのに気付くが、
その時は虫草とは思って無かった。
結局、ヒメクチキタンポタケは見つけられず、雨も落ちてきたので車へ戻る。
夕方いつもの事、その日の写真をパソコンに移し整理していて、気が付いた。
ハヤカワセミタケかもしれない。
ネットでignatiusさんの「標本箱」「虫草日誌R」を確認する。
自分で呆れている。
次の日再び訪れて確認した。
ニイニイゼミと思われるセミの幼虫が出てきて、間違いないことが判る。
ルーペで見ると子嚢果も出来ているようなので採取に切り替える。
頭部の拡大
盛んに胞子の放出があり、2次胞子は300μm程度(×100、ドライ)
分裂はしないようだ(×400、清水図鑑の記載とは違う)
隔壁が有るとのことで探してみるが良く判らない(×400、水封)。
熟してくると色が変化してくるとignatiusさんが教えてくれた通り、
採取後2日で明るい茶色系から黒ずんだ色に変わってきた。
隔壁は今後の宿題となったが、探索記録に初めての種を追加することができた。
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