イリオモテクモタケ

2011.06.23

2011.06.23

イリオモテクモタケ Cordyceps cylindrica 

※アマミウスキクモタケも同種(2014.09.12)

福岡県のpierisさんから小包が届いた。何だろうと開けてみるとティッシュに包まれたクモタケが沢山入っている。

良く見ると分生子型ではなく、完全型のクモタケが、土が付いたままの状態で入っていました。
一般にクモタケはトタテグモに発生します。トタテグモは土の中に袋状の住いを持っているため感染すると、土中から柔らかい分生子柄を出します。ところが今回のものは柔らかい分生子ではなく硬い子実体を持っているものでした。
名前はイリオモテクモタケ。

Img_9461a

土を洗い、袋をとると全容が判る。
Dscn7910a

頭部は円筒状のタンポ型、子嚢果は埋生で微突出。
Img_9471a

子嚢果は、長さ1mm前後、
Dscn8027cdve

子嚢頭部、
Dscn7997avb

2次胞子は、650~730μm、
Dscn7988_100avb

2.5~2.8μmに分裂する。(清水図鑑より若干短め)
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V

数年前から山口県でクモタケの完全型が発生している情報は入っていました。その発生場所もpierisさんから教わっていましたが、発生時期に現地へ行ったことはありません。そのことを御存じのpierisさんは、ずーと念がけていてくれて発生を確認し、採取し届けてくれました。採取にも充分な気配りを戴いき、更に、翌日には僕の手元に届いた訳です。本当にありがとうございました。お礼申し上げます。

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