オニハエヤドリタケ

2012.08.22

2012.08.22 (2)

オニハエヤドリタケ

道路から少し入った河畔、シャクトリムシ生が見つかった沢に下りる手前のイヌガヤの下枝に、今度はハエ生を見つける。
ハエ生は、この谷で2体目だ。(手持ちで写したブレ画像)
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さらに隣のイヌガヤに、芽の高さで未熟でタンポがまだできていない個体
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さらに、足元の脛の高さのカエデの枝に未熟体
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なんと、一気に3体が見つかった。優秀なA級坪かもしれないと思う。
すべて採取せず、そのままに置き、仲間にも見て貰うことにする。

後日、確認するとカエデの未熟体が完熟しているようだった。
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2012.08.10

2012.08.10 (1)

オニハエヤドリタケ

山はどこも乾いていると聞き、水量が多い場所を頭で描いていたら思い当たる沢が浮かんだ。
今まで一度も虫草を探索したことのない谷だが植物の探索では数回訪れている場所だ。
先週、少しだけ様子を見に来て沢の水は豊富だしハナサナギタケが見えたので、何か有るかも知れないと再び訪れた。

沢へ降りると小さなハナサナギタケが沢山見つかる。
一応、地面を見て灌木の梢をみる、小さな流れが沢へ入り込んでいる場所で、背の低いアブラチャンの枝にハエが見えた。
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タンポもしっかりしているので採取。この谷で初めてのハエ生だ。
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完熟しており胞子を盛んに出している。×400 1目盛り2.5μm
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×100 1目盛り10μm
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胞子の形は紡錘形、オニハエヤドリタケで良いと思うが、山形のTさんの報告に、ハエヤドリタケ・フトクビハエヤドリタケ・オニハエヤドリタケの3種類は胞子の形がよく似ていて、分類が難しく、特にオニハエヤドリタケとフトクビハエヤドリタケは、見分けがつかないとのこと、今後、この問題については研究者の報告を待つことにするが、
このことよりも、この谷に完全型の虫草が発生していることが分かった事は大収穫だった。

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2011.07.12

2011.07.12

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

尾道産のオニハエヤドリタケを見て、香川産のものはどうなんだろうか。
伯耆大山から帰ってから、そそくさと出かけて見た。
見ると、少し遅い、遅れた感じだ。
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頭部が、少し萎んでいる様子、
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しかし、洗ってみるとそうではなく、盛んに胞子をだしてきた。
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分裂した胞子は紡錘形(×400)
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特徴的な先端の胞子(×400)
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もう1体は、マユダマに寄生されているように見える。採取せず、しばらく置いて経過を見る事にした。
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検鏡結果は、昨年同様の結果を得ると共に、
尾道産とも、ほぼ同しであることが確認出来、
さらに、この場所に毎年発生することが確認出来たことも収穫でした。

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2011.07.09

2011.07.09

オニハエヤドリタケ(尾道産)

7月になって尾道太郎君からオニハエヤドリタケの子実体が丸く大きくなっている、採取の時期は何時ごろだろうかとメールと画像が届いた。画像を見る限り成熟しているように見え、7月9日の探索会に持ってきて戴けるよう依頼した。見せて戴いたハエは完熟状態でした。
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角が三つ出たもの、
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大量の胞子を放出しており、紡錘型の2次胞子が観察できる。(×400 一目盛 2.5μm)
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先端の胞子は、細くて少し長めの形をしている。(×400)
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希少種のオニハエヤドリタケが今年も、昨年に続き多く発生しているとのこと、この場所が全国的にもたいへん貴重な生息地であることが証明されたと考えます。ここで数年前から観察を続け、またその情報を随時伝えてくれる尾道太郎君に心から感謝します。

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2011.06.10

2011.06.10 (1)

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

今年の梅雨は例年より雨の量が多いと思う。さらに台風2号が四国沖を通り大量の雨をもたらした。
普段は草はらばかりの土器川に、川幅いっぱいまで草がなぎ倒されて大量の水が流れた痕跡が広がっている。
山にあるオニハエヤドリタケは大丈夫かと出かけてみた。
谷底の様相は、かなり変わっていて斜面は一定の高さに水がなめた痕を見せている。
幸いに灌木は流されず残っており、ハエは健在でした。
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よく見ると右側の角に小さな丸いものが見える。
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もともと、先端が二つに分かれていた為、どうなる事かと期待していたもの、
このまま、うまく育ってほしいと思う。


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2011.01.15

2011.1.14 (2)

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

谷は一つ目の滝へいくまでに二回曲がる。二つ目は曲がりながら少し登る。
ここから一つ目の滝までは沢幅が狭い、風通しも良く、午後は木漏れ日もある。
雰囲気のある場所だと思う。
昨年の8月に、Iさんと来た時はムシヒキアブに発生したハエヤドリタケが見つかっている。
沢へ伸びたヤブニッケイを、この木だよなぁと思いながら眺める。
ヤブニッケイもヤブツバキと並んで、あなどれない樹木のひとつだ。
枝が高さ1mくらいでひろがり、腰を屈めながら下流側から横へ回り込んでハエが見えた。
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上流側から確認する。
子実体の先が二股に分かれて、面白い恰好になっていた。
Img_1103b

この状態で成熟したら、どうなるんだろうと思いながら、
年最初の探索でハエが見えるとは嬉しいかぎり。
この上流で、一昨年に1体見ているので、この谷では2体目となる。
坪としてよい場所だろうが、
ハエが生活する場所があるのかなぁと周りをうろうろしていて、時間をとり過ぎた。
とりあえず
滝を越えて夏にIさんが見つけたクモを確認に行ったが、岩が崩れて見つける事が出来なかった。

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2010.12.06

2010.12.05

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

今年の秋は黄色が綺麗に見えて、もっぱら紅葉の散策に出かけた。
このため、虫草の探索は後回しになっている。
12月に入って夏に見つけたムシヒキアブがどんなになっているか急に気がかりになり、ちょっとだけ、いつもの谷へ入ってみた。
しかし肝心のムシヒキアブは木の枝ごと無くなっていた。
先日の強風のせいかどうかは判らないが、そこら中の枯れ木が折れている。
目先を周りの倒木に切り替えたが見えるのはキノコばかりで、その場を少し移動した。
目の高さを目安に、沢へ張り出した木々の小枝を見る。
殆どの枝が葉を落しているので、意外に見やすく、幸運にもアブラチャンの小枝に、ハエが見つかった。

角が4本は久しぶりだ。

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福岡のpierisさんにハエの種類をお尋ねすると、
オオクロバエという11月ごろ中国から渡ってくるハエのようだとのこと。
いつ感染するんだろうと疑問は深まる。


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2010.09.20

2010.9.18

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

9月12日、この虫草探索記録にコメントが入った。
内容は、
採取した虫草がオニハエヤドリタケではなかろうかと言うものでした。
小学生のお子さんと御両親とで、
場所は広島県尾道市、子嚢果を形成しているものを複数体、
さらに感染しているであろう個体もあり、経過観察を続けているとのこと。
香川でも、そう頻繁にでるものではなく、
自分にとっては昨年初めて子嚢果をみた種の話。驚きました。
確認を依頼されて、その乾燥標本が届きました。

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見た目で、オニハエヤドリタケで、フトクビハエヤドリタケでは無いと感じました。
自分が採取したものより、さらにタンポの成長が大きく、
フトクビの皿型とは少し異なります。

胞子が上手く取れればいいなと剃刀をいれましたが、やはり、割れてしまいました。
子嚢果の形は撮れませんでしたが、子嚢胞子と何個かの2次胞子の塊を、
見る事が出来ました。

子嚢胞子 ×100、
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2次胞子 ×400、
Dscn7723avb
ほぼ、香川産と同程度の大きさです。

ハエ生については、まだ観察回数が少ないことから、今回の出来事は願ってもない
機会を戴きました。これからも経過をお伝え願えれば幸いです。
ありがとうございました。


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2010.03.16

2010.02.13 (2)

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

昨年に初めて完全なハエヤドリタケが見つかった場所に行く。昨年残しておいた1体は、付いていた枝ごと無くなっていた。残っていることを少しは期待していたが、やはり無理かと思う。改めて周辺を探す。
イヌツゲからヤブツバキに移って、枝の先端に有りました。
Img_0971a

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1体だけだが、しっかり角を携えていた。
更にさがしていると、ムシトリアブの古いものも見つかる。
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たまたま昨年初めて見つかったのだが、以前から複数発生していたのではないかと感じさせ、探索力不足だったのかと思う。

山形のT田さんからの手紙で、ハエヤドリタケ、フトクビハエヤドリタケの胞子を見ているが、今回の香川産オニハエヤドリタケと同じ形態をしており清水図鑑の記載とは少し違う旨の連絡を受けた。3種が同じ形態の胞子というのも、今後の課題になりそうだ。


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2009.08.09

2009.07.29

オニハエヤドリタケ

ことし3月15日に見つけたハエ生の虫草を6月13日に確認したが殆ど変化が無かった。当然、子嚢果がないため種の特定は出来ずハエ生不明種として記録した。
この谷で3体目となる。
7月に入って、出る機会がなかったが、時間が空いたので、どんなになって居るだろうと見に行くことにした。
覘いてみるだけの予定だったのでデジカメ一つを持って渓へはいる。
最初の1体に小さなタンポが見えて、驚いた。二つの角両方に小さな丸いのが付いている。
すぐにもう1体も確認すると、タンポに粒々が見えていた。

Dscn8845a

片側のタンポが成長しており、子嚢果もしっかりしているように見えるため採取を決めたが生態写真は手持ちでぶれぶれ、精いっぱいの画像だ。持ち帰って、胞子が出てるかどうか判らないためスライドグラスを下に敷いて保管した。

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次の日スライドグラスを見ると白く胞子が重なっているのが見え、そのまま検鏡にかかる。

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分裂した2次胞子を見て驚いた。長方形の角がとれたハエヤドリタケの形と違い、ほとんど紡錘形だ。ええっと清水図鑑を確認する。胞子がオニハエヤドリタケに相当する形と大きさだ。名前が判ってまた驚く。
未熟だったもう一つの角の方も粒々が見え出し、大量の胞子を放出した。
Dscn7109a

Dscn7096a

この谷で最初にハエを見つけてから7年目、やっと正体を見ることができた。以前の不明種をオニハエヤドリタケに書き換える。

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