クチキムシツブタケ

2015.07.28

2015.07.28 (1)

クチキムシツブタケ(コトナミツブハリタケ)

Dさんから手渡された、苔の中に埋まっている小さな虫草。
最初はハナサナギタケの老成かと思って見ていたら、
子嚢殻の塊がついた枝を見つけた。
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苔を少しづつ除いていくと、白い綿網に覆われた虫が現れた。
子実体が一か所からかたまって出ているため、
これ以上取り除くのは止めた。
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一本にかたまって付いた子嚢殻
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子嚢胞子
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子嚢胞子が小さく分裂するクチキムシツブタケのようだが、
宿主が白い綿網で覆われている事から、コトナミツブハリタケとする。


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2008.08.10

2008.08.09

クチキムシツブタケ

暑い日が続いているが、気になっている場所へ行ってみる気になった。谷へ入ってすぐ朽木に小さな子実体らしきものが数本出ているのを見つける。3~5mmだろうか、何だろうと思いルーぺで見ると、なんと子嚢果が付いていた。

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寄種を取り出そうと掘ってみるが、余にも小さくて切ってしまう。2度も失敗してた。
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3体目、掘るのを諦めて朽木ごと切り取って持ち帰るもとにした。水に入れて少しづつ朽木をほぐしていくと4mmくらいの細い幼虫が出てきた。小さくて全長でも10mm程度だ。
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子嚢果の数は少ないが、大きさや、小さな2次胞子をみると、クチキムシツブタケで良さそうだ。
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二次胞子
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2006年7月11日のものと同じ様に見える。これでクチキムシ生としては2例目、カミキリムシの幼虫生と別にしても良いかもしれない。

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2007.09.15

2007.09.15(2)

クチキムシツブタケ

久しぶりの自称「第三渓谷」。クモを見つけさらに遡上して、昨年、クチキムシツブタケ(テッポウムシ)が発生していた倒木にたどり着く。おなじ孔の狢はいるかと探すと、なんと居た。

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持ち帰り、綺麗に掃除する。やはり寄種はカミキリムシの仲間のようだ。

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顕微鏡にのせた子嚢果が、丁度、胞子を放出中のもので、しばらく眺めていたが、物凄い量を放出していた。
放出して数秒は直線的だが、すぐに小さく分裂を始める。

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2006.07.15

2006.07.11

クチキムシツブタケ?

ひさしぶりに虫草を探索する時間がとれた。この1ヶ月、土日に晴れと重なる日が滅多にないことに加えて仕事のレポートが山積みだった。滅多に行けないとなると、行き場所に迷ってしまう。しかし、この時期は虫草のシーズンであり、知らない新しい場所に触手が動く。それで、いつも横目で眺めていた川奥の小さな谷へ入ることにした。冬に木立の奥に倒木が見え隠れしていた場所だ。

水の流れは殆ど無くガレ場だが、手ごろな朽ち木が見えている。その朽ち木の一つに小さな虫草を見つける。

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掘り出して見ると1cm程度の小さな虫だが黒く朽ちていて虫の形がわからない。この1体しか見当たらなかった。

持ち帰ったクチキムシツブタケと思われるものを顕鏡する。
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子嚢果。
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潰した子嚢胞子。
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2次胞子は小さくクチキムシツブタケで良さそうだ。
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しかし、昨年採取した小型のカミキリムシに付いた虫草も2次胞子が同じように小さかったので、複数の確認が必要かもしれない。

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2005.11.17

2005.11.12

ツブタケ型不明種
(クチキムシツブタケ?)

遅い秋が始まった。前の川の紅葉も色付いている。
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落ち葉が地生型の虫草を隠してしまう時期、朽木生に搾って探索することにした。程なく沢を跨いで倒れたケンポナシの木と思われる倒木に小さな虫草を見つける。
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ツブタケ型だが、子実体は小さくて5~7mm程度。ルーペで見ないと子嚢果が確認できないくらい小さい。それでも、子嚢果が付いた個体が数個見つかった。そのなかで、子実体がしっかりした個体を採取する。
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朽木から取り出すと白~薄茶色の菌糸膜に覆われた寄種が現れた。
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子嚢果の拡大①
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子嚢果の拡大②
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二次胞子は最初、直線的に長く連なっていて200μ前後あるが、しばらくすると、くねくねと曲がりはじめて、最後はバラバラになってしまう。
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二次胞子のサイズは、1.5-2.0×1.0-1.5 μm。
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寄種について、先輩達の意見や日本産幼虫図鑑で絵合わせすると、カミキリムシ(種名は?)の幼虫のようだ。
全長 13mm。
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カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)となると、当てはまる種名が見あたらないが、形からするとウスイロヒメフトバリタケに近いものと思われる。

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