寺家ふるさと村
三週間の東京出張が終わった最後の日に、「寺家ふるさと村」という場所へ行った。ここは、神奈川県と東京都の境目にあり、農村一帯を保護して開発をやめて、いわゆる里山をのこしている地域だとのことだ。東京の山荘主人(HN)さんに教えてもらって訪ねることにした。出張先の高田馬場から、JR山手線、東急田園都市線、バスと乗り継いで約1時間30分で到着した。東急田園都市線の途中にある駅は、30数年前に会社勤めを始めて、日々の通勤を始めた駅で、懐かしく車窓を眺めてみたが、昔の面影は全くなく、ビルの街と化していた。
バスを降りたところは、郊外の緑を配置した団地のなか、両脇に街路樹のある坂道を少し下ると、田んぼの景色が正面から左手に広がっていた。

左手に鳥居が見えたので、そこまで行くと、田んぼは右手にも左手にもあり、真ん中を山が分けている様子が判った。この真ん中の山が、生活に役に立つ「里山」で、尾根筋を遊歩道が通っているようだ。
とりあえず歩いてみようと、鳥居から左手の田んぼへ行く。左手に行くと田んぼからみて山は北側となり斜面は南向きとなる、意識的に南側斜面に絞る。
田んぼを見ながら、人家が切れたところで斜面にはいる。残り物のムサシアブミかな。

地表をみて朽木をみて湿り具合も凹部なら、いいかもしれないと、尾根道のすぐ下の斜面を道に合わせて進む。早朝の散歩をしている人達が皆んな挨拶をしてくれる。へぇ~、ここでは挨拶するんだと思いながら挨拶を返す。
まぁ来てすぐに虫草が見つかるとは思ってはいないのだが、眼は、けっこう目移りしている。
尾根を降りて道にでると、釣堀らしく、何人も釣っていた。その駐車場から、また登る。登る道で、これだとオサムシがいるかもと思ってしまった。土止めの間隔があって斜面との交わりも、いいなぁと思ったが、なにも見つからなかった。
しかし、ここは見逃せないと思い、道を外れて斜面を登ることにした。そして地表に白いものを見つけた。なにせテングノメシガイ・マメザヤの仲間のようなのが有り、けっこう厳しい状況の中で、感覚的に違うと感じたときは嬉しい。通常使う道具は、いっさい持ってきていない。ただ1つ、持ってきたのはスプーン。これは、飛行機の検査も通過した。

少し掘ると寄種がでてきた。まるいのでサナギではないと判るが、ツチダンゴと思うのには、数秒時間がかかった。

自然を管理している場所で採取するのはマズイ事だとは思うが、洗ってみないと判らない。堀あげて田んぼの横のベンチへ。水等代わりに持ってきたペットボトルの水をかけて洗うと寄種が出てきた。間違いなくツチダンゴ生虫草。

初めての場所でツチダンゴとは、幸運に感謝したい。
東京から四国へ持ち帰って追培することにした。団子への取り付き方がハナヤスリタケに似ている。
ベンチで休憩をしていると、相変わらず通りがかる人達は挨拶してくれる。時計を見ると来てから2時間を経過していた。
TOP