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2013.10.27

2013.10.27

ツツナガクモタケ

沢の入口にある高さ2m少しのアワブキの枝。
丁度、沢の上に向かって伸びている枝に気生型が付く。
ことしも確認しておこうと、増水した沢に降りると深い。
足場を岩の上に確保して枝を1本づつトレースする。
普通に有るクモ生の小さな分生子型、さらに運よく枝先にハエ生も見つかった。
手前の枝に白い鳥のフンのような物が見えて、目の焦点がそれに合った。
あれ、粒々がある!。ルーペを取り出して見ると子嚢果らしい。
何か判らないため採取して確認することにした。
Dscn2025a

小さいので、拡大してみた。
Dscn2033a

寄主は小さなクモ、細長い子嚢果がある。
図鑑と絵合わせ、特徴が当たらないものを外していくとツツナガクモタケが残った。
子嚢果 ≒820×300。(青木襄児図鑑 800-830×275-300μm)
Amba0042abc

胞子の自然放出は見えないので、子嚢果をつぶす。
未熟な子嚢が出てきた。
Amba0049abc

子嚢の中に子嚢胞子が見えるものが有る。
Amba0068ab

2次胞子に分裂するようで、長さは4μm程度。(清水図鑑 4-6×1-1.5μm)
ほぼ図鑑の寸法に当てはまる。

この谷に、また新たに虫草が加わった。
昨年から探索を始めて、次々に虫草を見せてくれる。
まだまだ隠れているようだ。

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