2011.09.24
サナギタケ
Cordyceps militaris
このところ、雨の日が多かった。その合間に探索に出たが収穫はない。
ただ、どうしても鳥取県の大山が気にかかった。
台風12号で道路が通行止めになり、目的の探索場所には行けないことは承知なのだが。
休暇村で戴いた手書きの地図。
webで地図をみながら、記憶を辿りながら、どこかないかと思う。
そう言えば休暇村奥大山(鏡ヶ成)のキャンプ場、周辺に小さな沢が数本あることを思い出した。
幸い、蒜山からのルートは健全で、ドライブにもちょうどいいと、早速出かけた。
高速を蒜山でおりてスカイラインに入る。上りの途中で路上にテンの死骸を見る。
車にひかれたらしい。そのまま置けないので新聞紙に包む。
数台の車が止まって眺め、1台からは家族が降りてきて見る。
まだ、体は暖かく柔らかい、血もかたまってなかった。
休暇村奥大山に着き、休憩する。爽やかな草原だ。
やはり通行止めは続いていて、一ヶ月は無理と聞く。
キャンプ場に車を置こうとしたが、思ったより多くのテントが展開しており、少し離れた場所に車を止めた。
かあさんに2時間したら帰ってくると言い、探索に出る。
沢へはいると、相当雨が降ったらしく流れた跡が背丈より高い位置に残っていた。
これだけ流れていると倒木も洗われていて、ダメかなぁと思い始めた。
しばらく遡上するが状況は変わらない。
沢の左手に一抱えはある倒木が横たわっていた。ダメもとで眺める。
なんと、朽木生の未熟が見えた。
一応採取と決めてナイフで朽木を刺したら硬い。あれっとこねたらボロっと外れた。いきなりギロチン。
気を取り直して、さらに遡上。
今度は、大木のそばにオレンジ色が見えた。サナギタケだ。
触ると、しっかりしている。今度は慎重。これが良かった。
寄宿と細根状につながっているタイプで、根っこを一づつ切って取りだした。
スライドグラスが真っ白くなるほど胞子をだした。
ほぼ図鑑通りの大きさ。
沢は、もう少し奥まで探索してみたかったが、初めての場所では欲張らず回を重ねる事。
これが自分の決めた探索手順。周囲の雰囲気が判っただけでも収穫だ。
普通種一つではあったが、これまでサナギタケのデータは少なく、これに加えることができた。
なんと言っても、次が(来年が)期待できそうだ。
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