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2011.08.16

2011.08.16

ヤクシマセミタケ

八丈島からの3番目のお土産は、ヤクシマセミタケ。
昨年、渓谷の掲示板に紹介された虫草だが、本物は一度も見たことが無く、
どんな虫草なのか。
しっかりテープで固定したタッパの蓋を開け、
クッションのために置かれたシダを除け、中身を見るまで少し緊張状態。凄い。
Img_0081ab

全体の形は鳥取県大山で見たエゾハルゼミタケによく似ている。
Dscn8715va

頭部は子嚢果の頭がぎっしり並んでいて、これが密布状態かと納得する。
Dscn8723a
子嚢果の並びを、薄く切りだして観察する。
Dscn8733a
拡大。
Dscn8729a
寸法は820~850μm程度
A
胞子は32に分裂するが、先端の4つ目くらいまでが長く残りは
同じくらいの長さになるようだ。(1目盛り10μm)
Dscn8667a

先端部(単位 mm)
Ab
中央部(単位 mm)
A_2
先端が長いのはエゾハルゼミタケ同様とのこと、この種が近い位置に有る証拠らしい。

わざわざ八丈島から新鮮なままの個体を、それも複数送って戴いて、
ありがとうございました。
お陰で、じっくり観察することができ、新たな虫草の追加となりました。
感謝致します。


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