2010.11.01
クチキツトノミタケ Cordyceps stylophora
雨模様の天候が、ようやく回復して日差しが出てきた。
気になっている谷へ出かける。
最初の谷の目的は、昨年見たセミ生の不明種の探索、しかしツブノセミタケしか見つからなかった。谷を下って次の谷へ入る。
ここは毎年クチキツトノミタケが発生する場所で、合わせて何か見つかれば幸いだ。元々この谷へ最初に入った時はクモ生を目的に入いり、次にガ生を目指し、最近はそれらをそっちのけで朽木生に集中している。
思い通り、最初の朽木でクチキツトノミタケを見る。と言っても、長さ30cm径5~6cmの朽木が岩に斜めに挟まっていたのをちょっと動かしたら着いていたという幸運。
かなり首が長いが形がよいので採取する事にする。朽木は柔らかくナイフは必用無く手で周りからちぎっていく感じで虫草ごと塊を取り出し、沢の水で軽く洗いコケを敷いたタッパに格納する。
その後、クチキツトノミタケは不稔を含めて数体が見えたが、他の虫草が全く見えない。ガ生が見えても良いのにと思うが、昨年・今年と見えない。
クリーニングして検鏡する。
全体の形は、キマワリアラゲツトノミタケと同じ様だが、
肝心のアラゲ(短毛)がはっきりしない、先端の突き出しと子嚢果部分がはっきり分かれて細いなど、
相違部分があり、クチキツトノミタケとしている。
軸の部分
子嚢胞子が2次胞子分裂しないのはキマワリアラゲと同じ。
×400(1目盛り2.5μ)
×400(1目盛り2.5μ)
胞子は、自然放出なので、このサイズがここの代表サイズと思う。
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