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2009.04.29

2009.04.29

イリオモテコロモクモタケ(Torrubiella ryukyuensis)

(リョウガミクモタケから名称変更  冬虫夏草生態図鑑による 2014.06.27)

念願であったリョウガミクモタケの産地である山口県萩市を訪れた。ゴールデンウイークを利用し、現地の案内をpieris先生に御願いして実現した。前日、香川県から瀬戸大橋を渡って山陽自動車道を西進、約300kmで小郡IC到着、宿を湯田温泉にとった。翌朝、ホテルのロビーで先生を待っていると、携帯が鳴りホテルの前にきていると言われる。早速、先生の車に乗って現地へ出発した。アスファルトの道路から林道に入るとすぐに虫草の雰囲気を感じる。そこから沢沿いの路を進み小さな峠を一つ越えた杉の林に車を置く。
先生から、リョウガミクモタケの発生している状態を教えてもらって探索を始める。時期が違うので実際に虫草が有るとは思えないが、寄種のクモを見ることができればと探す。葉っぱの重なり具合や、曲がり具合、見た目の感じ、を教わりながら移動していたら、なんと一つ見つかった。

Photo
(pieris先生撮影)

まだ、子嚢果などは見られず、初期の段階だと思われるため、これならクモの同定が出来るかもしれないと採取することにした。
もう一つ同じような葉っぱの重なりを見つけたが、今度は中に居るはずのクモが居ない。予想しているハシリグモの仲間は獲物を捕るための網は張らないということなので、別の種類かも知れないが、持ち帰って分解してみた。

生態、
Dscn8376a

分解前、
Dscn7091a

分解した状態、
Dscn7093a

獲物を捕る網ではなくて、卵嚢のように思えるが、どのクモがこんな物を作るのか判らない。
クモに対する知識が山鳥には全く無いため、クモに造詣の深いpieris先生の友人、nephila先生に鑑定を御願いすることにした。

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