2008.08.17
標本整理
2005年から始めたブログに、2000年から書いているホームページの探索記録を書き写して、やっと終わった。それと同時に、これまで採取した標本も整理を始めた。
1992年に、冬虫夏草というキノコが有ることを三谷進氏に教えてもらって、2000年夏に日本冬虫夏草の会のN内さんに出会い、数日後、同じく会員の眠り姫さんに出会った。最初に御一緒した場所で採取したカメムシタケや採取方法を指導してもらったツブノセミタケの標本が、あの時のことを鮮明に蘇らせる。
最初のころは、なんでもかんでも見つけたら、二人に見てもらっていた。いま思えば恥しいが、子嚢果の無い未熟な個体を採ってきては同定を頼んでいた訳で、よく我慢して相手をしてもらったなと思う。そんな不明な標本が沢山有る。言い替えれば、無駄な採取である。これによって、確かに自分の探索する技術が向上したのは間違いないが、不用意な自然破壊を招いたかもしれない。
時間がたち少しづつ、同定の方法が判るにつれて子嚢果が有るものを選択し、採取数も最低限に抑える事が当然のルールだと知る。しかし最初の数年間は、残すことより採取が先行して不必要な標本が非常に多く、それらの標本を整理しながら、一つ一つ採取した時の事が思いだしながら、自分の浅はかさを噛みしめながら、無駄では無かったと祈るばかりだ。
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