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2006.09.02

2006.08.27

イリオモテコロモクモタケ(Torrubiella ryukyuensis)

(リョウガミクモタケから名称変更  冬虫夏草生態図鑑による 2014.06.27)

福岡の福田先生がクモの完全型を見つけられて渓谷の掲示板に投稿された。

クモは白い綿毛に覆われて、少し盛り上がった上にオレンジ色の子嚢果が出来ている。図鑑の絵合わせでは、クモノエツキツブタケに近い形だが、子嚢果が殆ど裸生で別種と思われる。丁度、日本冬虫夏草の会の虫草祭が開催される時期と重なったため、会場に直接送って戴く様に依頼して、会場で同定して戴いた。
Dscn0627ab

会員のT田さんに依頼すると、クモ生の子嚢果で裸生はかなり有るが、ほとんどが完全な裸生は無く、この様な裸生は3種しかない。その中で当てはまるのはリョウガミクモタケだろう。最終的に胞子を確認してくださいとの事だった。このリョウガミクモタケは極めて稀とのこと、大変な発見である。
Ryougamisinou
子嚢果は全長約1000μm(1mm)、二次胞子は少し未熟なのか分裂までいかないが、末端で確認すると 5-7×1.5-2μmと図鑑より少し大きめだが、誤差範囲と思われ、リョウガミクモタケでいいようだ。
Ryougamikin

先生が送って戴いたものの中に、もう1体、子嚢果の発生していないものが有り、追培できればと思っている。

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