2006.09.03
サンゴクモタケ
福島県での虫草祭から帰り、この会で習ったことを試してみたいという思いが続いていた。試してみたいことの一つは、コブガタアリタケを探索したときの目線だ。今まで気生型を探す場合、見るのは殆どが葉裏と小さな幹が中心で、枝の先端を意識して探すことは無かった。ところがコブガタアリタケは、小枝の中ごろから先に付いていて、これを探すには目の高さを目指す枝より少し下げることと視線を先端に合わすことをしないと見えないことを体感した。小さな枝先に焦点を合わすのは、自分にとって、かなり厳しい。練習するしかない。
沢沿いに散らばる枯枝の、枝先から枝先へ目を移し一つ一つ焦点を合わせるのは、やはり時間がかかる。始めてまもなく、そんな枝先の、その向こう10cmくらいの木の幹にクモが見えた。練習は終了。アラカシの幹だ。
裸生でオレンジ色の子嚢果が、まばらに有る。サンゴクモタケより黄色に見える、先日のリョウガミクモタケに近い色だが、子嚢果のつき方が少し違う。なんだろう。
持ち帰り、胞子を見るが、清水図鑑にあるサンゴクモタケやリョウガミクモタケのそれとは違う、二次胞子に分裂しないし隔壁も見えない。あれれ?である。少し採取が早かったようだ。
ひょっとすると、クモノキイロツブタケかな~と、勝手に思う。
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