2005.01.28
オイラセクチキムシタケ(Ⅱ)
自分が住んでいる、香川県綾歌郡綾歌町のどこかに、冬虫夏草は必ず有る。こんな思いを抱いて、ハナサナギタケ以外の子嚢果が付いた冬虫夏草を探していた。それが現実になったのは、一昨年、2003年の冬のこと。町の南東側にある大高見峰の北東側、山すそにある神社で、オイラセクチキムシタケを見つけた。小さな神社は、アベマキ主体にヤブツバキ、ヤブニッケイ、ヒサカキがあり、その林床は枯葉の中に松の大きな倒木が転がっている、典型的な荒れた林の中にある。数本の倒木が湿り気を帯びており、「どうかな?」程度に覗き込んで発見したものだ。
今年は、どんなんだろうと入ってみると、松の倒木の何本かは、すでにボロボロで良さそうなのは数本になっていた。残っているものを、しゃがんで見ていく。二本目の倒木の真横に、もう乾いてしまって色は悪いが子嚢果が見える個体を見つけた。
ことしも出ていた。なんとなくホットする。しかし、これ以外には子嚢果の無いのが1体だけ。あきらめて参道を下るが、途中のアベマキの根元に覚えのある角が見えて、半信半疑で皮を剥ぎ取ってみると、アリが付いていた。イトヒキミジンアリタケだ。少し古いものだが、そのものだった。これで町内の虫草は2種類目となる。
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