2012.01.20

2012.01.20

イトヒキミジンアリタケ・ガヤドリの仲間

2012年が始まって、2度目の探索。
年初め探索は前の川だったが、これと言って収穫が無く次をどこにするか悩んでいた。
丁度、facebookという通信手段に手をつけて、そのやり取りでキジョラン(鬼女蘭)という蔓性の植物の話が出て、以前、生息していた場所を訪ねることにした。キジョランの生息場所は谷の奥の方なのだが、この谷の入口付近には虫草の発生があり、夏にはハチタケやホソエノコベニムシタケが見つかっている。冬はイトヒキミジンアリタケを見ている。
谷へ下りてすぐ、アラカシの幹に、細いヒゲが見えてイトヒキだろうなと思うが、結実が見えないのでそのまま置いた。(フラッシュで撮る)
R0011062a

少し登ってオイラセクチキムシタケを探すが結実したものは見つからなかった。
R0011077a

時期的に少し早いと思うがツブノセミタケも新しい子実体を見せている(2年もの?)。
R0011074a

ガヤドリは、もう少し成長すれば種名が判ると思い、枝を切り取って大きな木の根元に突き刺して置いた。
R0011080a
拡大
R0011083a

結局、目的のものが見つからないのでイトヒキミジンアリタケを採取することにしたが、全て古いものばかりの採取となる。持ち帰って切り出してみるが子嚢胞子は無かった。
Dscn9481a

Dscn7671abvc

もう少し登れば、キジョランが有った場所、その上流にもオイラセの発生場所が有るのだが天気が怪しく引き上げる事にした。2月に再度訪れることにする。

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2011.11.25

2011.11.25

タイワンアリタケ Ⅱ
Ophiocordyceps unilateralis

先月にA君が来県してから1ヶ月が過ぎた。
そのとき、探索途中の斜面で、A君から手渡された未熟なアリが成長した。
10月23日
Dscn9137a
11月11日
R0010749a
11月24日
子嚢盤がイトヒキミジンアリタケより厚く子嚢果がやや丸いようだ。
R0010821va

R0010825a

R0010831a

埋生の子嚢果をスライスして子嚢果の形や表皮の状態を表すのは必要な事だと思うが、スライスする技術が伴わない。
どうしても厚く切れてしまうので、今回も練習台になってしまった。
Dscn9373avcd
(まともに見れる子嚢果は二つ?)
(これで、子嚢果の並びで切断できるようになればなぁ・・・)

子嚢
Dscn9351avb

Dscn9381avb

Dscn9346a

子嚢胞子は分裂しない。
B

フロキシンで染色し、一晩置くと隔壁がはっきり見えてくる。
Dscn9320ab

タイワンアリタケ。
隔壁の数は、あまり気にしなくても良いのではとignatiusさんの助言。
子嚢胞子では、他の種(イトヒキミジンアリタケ)との違いがよく判らないが、
子嚢盤の成長過程の色と、形は他の種とは違うことが判る。

A君の来県に合わせて、下見で見つけた葉の裏に付くアリ生。
以前から気にしていたが、しっかり探索出来ていなかった場所が、なんとA級坪。
とにかく感謝したい。

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2011.11.07

2011.11.07

タイワンアリタケ
Ophiocordyceps unilateralis

県の東部に探索場所は少ない。
日本で一番小さな県でも自宅から車で1時間以上かかるから、めったに行かない。
その少ない探索場所の一つに、ドライブのついでに寄ってみた。
いつもの通り、車を路肩に止め、ちょっと見てくる。
風が通る涸れた沢に目星をつけて、入口付近から直物の葉っぱをめくっていく。
すぐ、アリが付いている葉っぱが見つかった。次々に見つかる。
しかし子嚢盤が付いているものは見つからず、
子実体が伸びたものを一つ採取する。同じ葉っぱには別のアリが二つ付いている。
R0010093b
10月3日、追倍開始
001
10月6日
002
10月8日
003
10月13日
004
10月20日
006
10月24日
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10月28日
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11月02日
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11月6日、35日目、に胞子の放出が確認できた。
Dscn9188rb
11月7日
R0010652ab

R0010656ab

R0010654ab

子嚢胞子は分裂せず、長さ80~100μm、隔壁は5~9?
A

Dscn9198arb

葉っぱの裏に付き子実体を出すアリ生は初めてだった。
アリはチクシトゲアリ。
木の根元などで見つかるイトヒキミジンアリタケと比較すると、
子嚢盤の色が黒系ではなく茶系、厚みもかなり厚い、子実体の先端の様子も違う。
候補は、クビオレアリタケかタイワンアリタケだが、
先端の様子から、タイワンアリタケとした。


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2011.10.22

2011.10.22

ウメムラセミタケ
Elaphocordyceps paradoxa (Kobayasi)

島根県からA君が香川県を訪れた。
予め探索場所を数ヶ所に絞り、予定していた場所に入る。

N内さんと眠り姫さんが、下見でウメムラセミタケを見つけていて、
その一つを掘ることになったが、いきなりギロチンしてしまった。
R0010444a
寄主の形が崩れていたので、少し遅かったのかもしれない。
次に、A君が見つけてくれたものを掘る。
R0010456bc
今度は、しっかりしていて採取が出来た(ほっとする)。
Dscn9144a

子嚢果の並び、
Sinouka1v
寸法は570μm前後、
A
子嚢胞子、
Dscn9156a
2次胞子に分裂する(64)、260μm程度、
Dscn9120vbcde
寸法は、かなりバラバラで、平均でほぼ4μm程度、
A_2

あいにくの曇天で森は薄暗く、保護色のウメムラセミタケを見つけるのは困難至難。
この状況で追加して見つけるA君や眠り姫さんには脱帽。
久しぶりにウメムラセミタケの全容を見せて貰って皆さんに感謝です。

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2011.10.11

2011.10.11

クモ生マユダマタケ

10月末に仲間と探索する候補地を探しに出かけ、目的のクチキツトノミタケは
見つからず残念な結果だったが、このクモに出会った。久しぶりの再会だ。
まだ、マユダマは無い。もう少しこのまま置けば分岐しないマユダマが出ると思う。
現状は、webの昆虫病原糸状菌データベースに有る、真性クモ属の項、
Akanthomycesの仲間と思われるが、
分生子を検鏡した訳ではないので正確には判らない。
R0010352a
拡大
R0010353ab

見つかる場所は、ほとんどが岩の陰、ちょうど岩が屋根になって雨が直接当たらないような場所、
写真をとるのには、暗いうえに三脚が置けない不都合な場所が多い。
初めて見た時は、マユダマが分岐してないので新種かとワクワクした、
思い出のクモだが、今は健在を確認出来れば良しにしている。

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2011.09.28

2011.09.28

ハナサナギタケ

久しぶりに入った谷は、涼しかった。
しかし、有ったのはクモの未熟の干からびたもの、ハナサナギタケくらいで、目ぼしいものは見えなかった。
なんとなく形が端正な?と思い、ハナサナギタケを写す。
手持ちで適当に撮ると、こうなると言うような画像。
R0010044a
ある思いがあって、持ち帰る。
Dscn9077a
子実体が成長しきってない、普通のハナサナギタケのようだ。
Dscn9082a

思いと言っても大した事ではなく、
寄主の蛹は、どんなになっているのだろうと、単純なことだ。
キノコ関係の図鑑には、キノコを割った絵や写真が載っているものがある。
KINOKO WEBの大ちゃんは、必ず割っている。
それで、割ってみたくなった。
割ってみて、やはり蛹の中には宿主の形は無かった。
Dscn9085a
当たり前かも知れないが納得する。
蛹の形を覆っている菌糸膜も、かなり厚いものと判る。
フィアライドの撮影は、分生子に阻まれて、はっきり撮れなかった。
A
スライドグラスの上で、胞子を発芽・成長させた方が確実かもしれない。

一日経つと、切断面は菌糸で綺麗に覆われた。
Dscn9090a

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2011.09.24

2011.09.24

サナギタケ
Cordyceps militaris

このところ、雨の日が多かった。その合間に探索に出たが収穫はない。
ただ、どうしても鳥取県の大山が気にかかった。
台風12号で道路が通行止めになり、目的の探索場所には行けないことは承知なのだが。
休暇村で戴いた手書きの地図。
R0010035a

webで地図をみながら、記憶を辿りながら、どこかないかと思う。
そう言えば休暇村奥大山(鏡ヶ成)のキャンプ場、周辺に小さな沢が数本あることを思い出した。
幸い、蒜山からのルートは健全で、ドライブにもちょうどいいと、早速出かけた。
高速を蒜山でおりてスカイラインに入る。上りの途中で路上にテンの死骸を見る。
車にひかれたらしい。そのまま置けないので新聞紙に包む。
数台の車が止まって眺め、1台からは家族が降りてきて見る。
まだ、体は暖かく柔らかい、血もかたまってなかった。

休暇村奥大山に着き、休憩する。爽やかな草原だ。
やはり通行止めは続いていて、一ヶ月は無理と聞く。

キャンプ場に車を置こうとしたが、思ったより多くのテントが展開しており、少し離れた場所に車を止めた。
かあさんに2時間したら帰ってくると言い、探索に出る。
沢へはいると、相当雨が降ったらしく流れた跡が背丈より高い位置に残っていた。
これだけ流れていると倒木も洗われていて、ダメかなぁと思い始めた。
しばらく遡上するが状況は変わらない。
沢の左手に一抱えはある倒木が横たわっていた。ダメもとで眺める。
なんと、朽木生の未熟が見えた。
R0010028a
一応採取と決めてナイフで朽木を刺したら硬い。あれっとこねたらボロっと外れた。いきなりギロチン。
気を取り直して、さらに遡上。
今度は、大木のそばにオレンジ色が見えた。サナギタケだ。
触ると、しっかりしている。今度は慎重。これが良かった。
寄宿と細根状につながっているタイプで、根っこを一づつ切って取りだした。
R0010033a

普通のサナギタケのよう。
Dscn9049a
頭部。
Dscn9056a

スライドグラスが真っ白くなるほど胞子をだした。
A
ほぼ図鑑通りの大きさ。
A_2

沢は、もう少し奥まで探索してみたかったが、初めての場所では欲張らず回を重ねる事。
これが自分の決めた探索手順。周囲の雰囲気が判っただけでも収穫だ。
普通種一つではあったが、これまでサナギタケのデータは少なく、これに加えることができた。
なんと言っても、次が(来年が)期待できそうだ。


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2011.08.29

2011.08.29

サビイロクビオレタケ

虫草祭の翌日、眠り姫さんからサビオレクビオレタケをお土産に戴いた。
本来なら、自分が探索採取して手渡すところ、今回の途中リタイヤで、
逆になった。
色は名前の通り、
Dscn9025a
頭部は、かなりでこぼこしている。
Dscn9026a

個体数が多ければ子嚢果を割って見たいところだが、
今回はパスした。
2次胞子に分裂する。
A
図鑑記載より少し大きめかもしれない。
A_2

今回の虫草祭は自分で撮った生態写真が全くない。
やはり、案内された場所で、
自分で探索し見つけて撮影して必要分を採取し自宅で検鏡する、
これが本来の姿だなぁと、少し寂しい。
今後、機会があれば、自前の画像を追加したいと思う。


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2011.08.28

2011.08.28

11虫草祭(第31回)

27日の午後3時から開催される虫草祭の受付が午後1時半から始まった。
すでに、多くの会員の方々が到着されており、自分も受け付けを済ませた。
いつもの先輩方がいつものように笑顔で挨拶をされる。
近所に咲いていたガガイモの花。
Img_0086a
ホバリング中のスズメガの仲間
Img_0088a

静岡から初参加の茶のかほりさんの到着を待つ。
名簿の残り数名のところで、携帯をかけてみたが繋がらなかった。
しばらくして携帯が鳴り到着したと初めて声を聞いた。
掲示板やメールのやり取りでは知っていても初対面、
どんな人が来るか気にかかる。
たぶん御体はマッスルだろうと予想はしていましたが、
来た彼の肩幅や胸厚は予想通りアスリートのそれでした。

総会が始まって直ぐに、家内の調子が悪いようだと連絡が入る。
部屋で寝ているはずが1階でテーブルに伏せていた。
部屋にもどり薬を飲ませていると、K津さんが部屋まで様子を見に来てくれる。
調子が戻らないようだったら連れて帰りますと伝える。
結局、容体は変わらず帰宅することにしました。

皆さんに御心配をお掛けして大変申し訳なく思いますが大事を取らせて戴きました。

唯一見つけた、サナギタケ。
肝心の蛹は、何者かに食べられて?空っぽだった。
Img_0123b

その近くの朽木に有ったマユダマヤドリバエタケ。
Dscn9016ab

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2011.08.27

2011.08.27

ムラサキクビオレタケ

鳥取県大山で行われる虫草祭に参加するため、27日早朝に自宅を出発した。
高速道路を使うと3時間弱で大山に到着する。
27日午後から虫草祭であるが、前日から集合している人達は
前日から探索を始めている。
午前中の探索場所を予め聞いていたので現場近くで
彼らがやってくるのを待っていた。
案内された場所は探索というより散策にもってこいの森のように思う。
かなり歩くよとも聞いていたが、案の定、ついていけず別行動となる。
結果、ムラサキクビオレタケは見つける事が出来ず。
だったが、眠り姫さん経由で、採取されたA氏から譲って戴くことになった。

生態画像も採取者A氏の画像を戴いた
A
(A氏撮影)

頭部の拡大
A_2


持ち帰って、盛んに胞子を放出している。
Dscn9000a

子嚢胞子は、ずんぐりむっくりな形
Dscn9006abc

2次胞子は、普段見慣れた形とは違い幅もあり4つに分かれる。
Dscn9014ab
長さ・幅とも図鑑の数値に納まる。
Ab

自身で採取出来なかったばかりか、
タッパにいれて持ち帰って自宅で出してみると、どう見ても寄主が見えず。
よくよく確認するとダニがウヨウヨ。食べられた!。
同じタッパに入れていたサナギタケも子実体の中まで空っぽ。
たぶんサナギタケに取りついていたものと思う。
もっと洗っておくべきだった。

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2011.08.21

2011.08.21

ツクツクボウシセミタケ

またまた、静岡の茶のかほりさんから大物が届いた。
ツクツクボウシセミタケだ。
不完全世代(アナモルフ)のツクツクボウシタケは比較的多く見られるが完全世代のツクツクボウシセミタケは、ごく稀で、香川県でも発生の記録はあるが自身で見たことはない。
(発生する可能性があることなので、ツクツクボウシの坪は例年確認する)

届いたものは2体。
一つは13cmと大きい、当然、寄主はツクツクボウシとは違う大型のセミだろう。
Dscn8816az
頭部に埋生の子嚢果を宿している。
Dscn8819az

もうひとつは通常の大きさの寄主で、少し未熟のようだ。
Dscn8824avz
子嚢果の突起は見えない。分生子柄と両方ある。
Dscn8827av
大きさの比較の為に、わざわざ採取して送って戴いた。

子嚢果。
Dscn8864a
大きさ(mm)
A

胞子でスライドグラスが白くなるほど放出していた。分裂しないヌンチャク型。
A_2
長さ
A_3
隔壁は確認出来なかった。

初めて見るものでしたが、有る程度のことは聞かされていたものの、
実際に手にすると、やはり興奮する。
いつものように、まず洗浄し画像を撮り、スライドグラスを敷いて胞子の放出を待つ、
この一連の作業で、気にいった画像に撮れているかどうか、大きい物には不安がある。
案の定レンズ由来の湾曲がでていて、画像ソフトで修正した。

数年前から富士山近辺で完全世代が採取されている情報は流れていました。
冬虫夏草の会誌にも掲載された極稀種。
まさかこの最近出会った仲間から送られてくるとは思わなかった。
探索記録の1日に加える事ができました。一期一会、感謝です。


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2011.08.18

2011.08.18

ベニイロクチキムシタケ

静岡の茶のかほりさんから綺麗なベニイロクチキムシタケが届いた。
鮮やかな朱色で子嚢果の着き方はホソエノコベニムシタケとよく似ているが寄主は全く違う。
Dscn8737a

半埋生の子嚢果。
Dscn8784a
大きさは450μm程度
A_3

胞子は分裂しない。長さ230μm程度 (清水図鑑では分裂する旨の記載がある)
Photo

隔壁の確認を試みたが上手くいかない。微妙な画像だ。
B

自分は全く見たことのない虫草だが、この色なら目立つだろうなと思う。
いつか出会ってみたい虫草だ。茶のかほりさんに感謝いっぱい。

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2011.08.17

2011.08.17

アナモルフ(不完全世代)

ヤクシマセミタケと一緒にアナモルフも2体入っていた。
アナモルフという言葉を理解したのは最近で、完全世代ではない不完全世代を指す言葉。
一番普通に見るのはツクツクボウシタケ。子実体に粉(分生子)を沢山つけている。
この完全世代がツクツクボウシセミタケで、通常は、子嚢果を付ける子実体と分生子を付ける子実体の両方を持ち合わせている。
今回の物は分生子だけを持つ個体だった。
Dscn8779a

分生子とフィアライドの観察も重要なことだが、分離に手間がかかるので最近はパスしている。

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2011.08.16

2011.08.16

ヤクシマセミタケ

八丈島からの3番目のお土産は、ヤクシマセミタケ。
昨年、渓谷の掲示板に紹介された虫草だが、本物は一度も見たことが無く、
どんな虫草なのか。
しっかりテープで固定したタッパの蓋を開け、
クッションのために置かれたシダを除け、中身を見るまで少し緊張状態。凄い。
Img_0081ab

全体の形は鳥取県大山で見たエゾハルゼミタケによく似ている。
Dscn8715va

頭部は子嚢果の頭がぎっしり並んでいて、これが密布状態かと納得する。
Dscn8723a
子嚢果の並びを、薄く切りだして観察する。
Dscn8733a
拡大。
Dscn8729a
寸法は820~850μm程度
A
胞子は32に分裂するが、先端の4つ目くらいまでが長く残りは
同じくらいの長さになるようだ。(1目盛り10μm)
Dscn8667a

先端部(単位 mm)
Ab
中央部(単位 mm)
A_2
先端が長いのはエゾハルゼミタケ同様とのこと、この種が近い位置に有る証拠らしい。

わざわざ八丈島から新鮮なままの個体を、それも複数送って戴いて、
ありがとうございました。
お陰で、じっくり観察することができ、新たな虫草の追加となりました。
感謝致します。


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2011.08.15

2011.08.15

ウスキタンポセミタケ(八丈島産)

八丈島からの次のお土産はウスキタンポセミタケ。
自分はよく似たキアシタンポセミタケ(香川県産)の画像しか見たことがないので、見た目どちらか判らない。
細根状の菌糸を見事切らずに採取してある。
Dscn8688a

キアシタンポセミタケの特徴は寄主との接合部が黄色いと記載されていることから、この個体は色変わりが無いため一応ウスキタンポセミタケとする。
子嚢果は埋生というより、かなり突出している。
Dscn8692a
形は丸い。寸法は長寸520μm前後。

Dscn8695a
胞子の長さは250μm程度。
Dscn8673va
2次胞子は3~5μに分裂する。
B

「昆虫病原菌の検索」に記載の子嚢果は卵形550~630μm。
キアシタンポセミタケは850~900μmと記載されており、大きさの比較でウスキタンポセミタケでいいようだ。
この記録に新たな仲間が加わった。茶のかほりさん、ありがとう。

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2011.08.14

2011.08.14

ツブノセミタケ (八丈島産)

静岡県のHN茶のかほりさんから八丈島のお土産が届いた。
クール宅急便で受け取った小包の中には、セミ生の虫草が沢山入っている。
まず、身近なツブノセミタケと思われるものを観察する。
Dscn8633a

外観に違和感はない。子嚢果の状態も同様。
Dscn8639a
大きさも、長短のバランスも変わりがない。
Dscn8683a
長さ500×300μは誤差の範囲と思う。
A
二次胞子は、小さくバラバラになる。
A_2

八丈島産のツブノセミタケの、香川産と同様の結果を得られた。なぜか、ちょっと安心した。

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2011.07.15

2011.07.15

コメツキタンポタケ Cordyceps gracilioides f. sp

先日の大山でA君が、鳥取のコメツキタンポタケを見せてくれて、地元香川産の探索に出かけた。
見つけて画像に出来れば、嬉しいのだがと、有ることを前提にしていた。
しかし、問屋は降ろさず、見つかるのはツブノセミタケばかり、
Img_9738a
ちょうど子嚢果が出来つつある個体がおおかった。

一か所目を諦めて、次へ、ここでも見つからず。
三か所目で、やっと見つかったが、モヤシのような細長で、しかもタンポが傷ついていた。
Img_9743a

Dscn8570a

残念ながら画像を諦めた。
大量に発生するわけではないコメツキタンポタケを、
ことしも確認出来た事のほうが重要なんだと言い聞かせてみるが、
やっぱり残念。

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2011.07.13

2911.07.13

テッポウムシタケ(静岡産) Cordyceps nakazawai

掲示板の常連、茶のかほりさんからテッポウムシタケが届いた。
送られてきたタッパを開けて驚いた。
大きい。
これほどの大きさの虫草は、見るのが初めてで、やっぱりデカッ。
Dscn8409va

子実体も大きいが寄種の幼虫が大きい。
Dscn8415va

テッポムシは昔、蛋白源として食べていたと聞いた事があるが、
この大きさなら「おやつ」になりそうと、
思えてくる。

子嚢果は埋生型で表面に点々が見える。
Dscn8415vab

2次胞子に分裂して、長さ7~9.5μm。図鑑よりやや大きめの数値だが誤差の範囲だろう。(×400)
Dscn8553avb

初めて見る虫草、こんなに大きかったら見つけやすいかなぁと思うしだい。
送って戴いた茶のかほりさんに感謝です。ありがとうございました。

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2011.07.12

2011.07.12

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

尾道産のオニハエヤドリタケを見て、香川産のものはどうなんだろうか。
伯耆大山から帰ってから、そそくさと出かけて見た。
見ると、少し遅い、遅れた感じだ。
Img_9659a

頭部が、少し萎んでいる様子、
Dscn8406a

しかし、洗ってみるとそうではなく、盛んに胞子をだしてきた。
Dscn8398a

分裂した胞子は紡錘形(×400)
Dscn8332avbc

特徴的な先端の胞子(×400)
Dscn8365avb

もう1体は、マユダマに寄生されているように見える。採取せず、しばらく置いて経過を見る事にした。
Img_9601abv

検鏡結果は、昨年同様の結果を得ると共に、
尾道産とも、ほぼ同しであることが確認出来、
さらに、この場所に毎年発生することが確認出来たことも収穫でした。

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2011.07.10

2011.07.10

エゾハルゼミタケ Cordyceps longissima

鳥取県の大山、8月に開催される虫草祭を前に、予行演習ともいえる探索会がA君の呼びかけで行われた。
今回の目的はエゾハルゼミタケという。
この地、大山は以前2008年に虫草祭が開催されている。
その時は、残念ながら自身での採取は無く、今回は絶好の機会到来でした。
案内された森は、平坦で、どこをどう探索するのか見当がつかない。
事前にA君が見つけていてくれたエゾハルゼミタケを、しっかり見て探索にうつる。
平坦な森のどこに有るのか。
A君は、こんなところで良くみつけるなぁと思いながら歩く。
膝をついて周囲をぐるっとみて、移動して、またしゃがんでを繰り返していて、
何となく、こんな感じの場所だよなぁと思える場所が見えてきた。
数回目の場所で出会えた。
Img_9557a

周囲の落ち葉を除けて、柔らかい土を掘ってみるが、やはり深そう。
あせらないと言い聞かせながら、周囲の細い根っこも引っ張らず、
一本づつハサミで切っていく。
根っこが、虫草より遠くだから細いからと、引き千切っても大丈夫と千切ってたら失敗する。
少し大きめに穴を広げて、そろそろセミの幼虫をと思う付近の土が硬たかった。
少しづつ土を砕いてポロっとでた。Img_9558a
3年越しの対面、幸運にも想像よりは短かく掘れて嬉しかったが、疲れた。

Img_9649a
A君が、図鑑にはバラ色と書いてあるといった言葉が心に残る。(一目盛り 1cm)
Dscn8261a

頭部の断面、子嚢果の並び、
Dscn8324avb

分裂する2次胞子には丸い点が見える。長さは、ほぼ10μm前後。(×400)
Dscn8313avb

地中深くにあり、森のあちこちでギロチンしたという声が聞こえた中で、なんとか無事に掘りだす事が出来、3年越しの希望が叶いました。ありがとうございました。

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2011.07.09

2011.07.09

オニハエヤドリタケ(尾道産)

7月になって尾道太郎君からオニハエヤドリタケの子実体が丸く大きくなっている、採取の時期は何時ごろだろうかとメールと画像が届いた。画像を見る限り成熟しているように見え、7月9日の探索会に持ってきて戴けるよう依頼した。見せて戴いたハエは完熟状態でした。
Img_9665b

Dscn8458a

角が三つ出たもの、
Img_9674a

Dscn8469a

大量の胞子を放出しており、紡錘型の2次胞子が観察できる。(×400 一目盛 2.5μm)
Dscn8440avbc

先端の胞子は、細くて少し長めの形をしている。(×400)
Dscn8420avb

希少種のオニハエヤドリタケが今年も、昨年に続き多く発生しているとのこと、この場所が全国的にもたいへん貴重な生息地であることが証明されたと考えます。ここで数年前から観察を続け、またその情報を随時伝えてくれる尾道太郎君に心から感謝します。

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2011.07.03

2011.07.03

ハヤカワセミタケ Cordyceps owariensis

天気は良くなかったが、大きく崩れそうには無かったので塩江に行くことにした。
ヒメクチキタンポタケが出ているだろうとの予想だ。
昨年以来、久しぶりの訪問となる。
広い駐車場に車を止めて、長靴・長袖・帽子・手袋・虫よけを身につけ、
梅雨の雨で大きく育ち、鬱そうとなったサクラとカエデの下へ入る。
横たわった小さな倒木を見ていく。ヒメクチキタンポタケは見えない。
倒木の横、地表から妙なものが出ているのに気付くが、
その時は虫草とは思って無かった。
Img_9543a
結局、ヒメクチキタンポタケは見つけられず、雨も落ちてきたので車へ戻る。

夕方いつもの事、その日の写真をパソコンに移し整理していて、気が付いた。
ハヤカワセミタケかもしれない。
ネットでignatiusさんの「標本箱」「虫草日誌R」を確認する。
自分で呆れている。
次の日再び訪れて確認した。
Img_9549a
ニイニイゼミと思われるセミの幼虫が出てきて、間違いないことが判る。
ルーペで見ると子嚢果も出来ているようなので採取に切り替える。
Dscn8123a
頭部の拡大
Dscn8119a

盛んに胞子の放出があり、2次胞子は300μm程度(×100、ドライ)
Dscn8125avb
分裂はしないようだ(×400、清水図鑑の記載とは違う)Dscn8183abcvd
隔壁が有るとのことで探してみるが良く判らない(×400、水封)。
Dscn8156avb

熟してくると色が変化してくるとignatiusさんが教えてくれた通り、
採取後2日で明るい茶色系から黒ずんだ色に変わってきた。
Dscn8249a

隔壁は今後の宿題となったが、探索記録に初めての種を追加することができた。

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2011.06.29

2011.06.29

ヒメクチキタンポ Cordyceps annullata

そろそろクモタケの発生時期かと金毘羅の山へ出かけた。
例年だと7月に入ってから訪れるのだが、先週届いた山口県のクモタケを見てしまっては、地元産が気になって仕方なかった。いつもの管理人さんの前を通る。
路肩を見ていくがクモタケは見えず時期尚早を感じる。小さいのを数個は確認できた程度だった。
アスファルトの道が左へ大きく曲がるあたりから斜面へ入る。ここからは点在する古い木の株を見ていく。
地表に広がって朽ちてコケが覆っている根の中からヒメクチキタンポタケは発生している。

Img_9520a

成虫のキマワリの姿も見える。
Img_9514a

数体確認して、一つ採取した。
Img_9525a

寄種はキマワリの幼虫。(虫の周りには、顆粒状の小さな魂が着いている)
Img_9535avb

頭部の子嚢果の並び。
Dscn8108vb

2次胞子は230~250μm程度。
Dscn8066avac

分裂する胞子は特異の形をしている。
Dscn8078avb

木陰は蒸し暑く蚊の歓迎にもうんざりするが、毎年有るところにあると安堵する。


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2011.06.23

2011.06.23

アマミウスキクモタケ Cordyceps cylindrica 
(イリオモテクモタケ Cordyceps cylindrica f. sp)
※アマミウスキクモタケもイリオモテクモタケも同じ学名で有るためアマミウスキクモタケに変更(2012.1.1)

福岡県のpierisさんから小包が届いた。何だろうと開けてみるとティッシュに包まれたクモタケが沢山入っている。
良く見ると分生子のクモタケではなく、完全型のクモタケが土が付いたままの状態で入っていました。
一般にクモタケはトタテグモの仲間に発生するため、土の中に袋状の住いを持つトタテグモが感染すると、土中から柔らかい分生子柄を出す事になる。ところが今回のものは硬めの子実体を持っている。
名前はアマミウスキクモタケ(イリオモテクモタケ)。

Img_9461a

土を洗い、袋をとると全容が判る。
Dscn7910a

頭部は円筒状のタンポ型、子嚢果は埋生で微突出。
Img_9471a

子嚢果は、長さ1mm前後、
Dscn8027cdve

子嚢頭部、
Dscn7997avb

2次胞子は、650~730μm、
Dscn7988_100avb

2.5~2.8μmに分裂する。(清水図鑑より若干短め)
Va

V

数年前から山口県でクモタケの完全型が発生している情報は入っていました。その発生場所もpierisさんから教わっていましたが、発生時期に現地へ行ったことはありません。そのことを御存じのpierisさんは、ずーと念がけていてくれて発生を確認して採取し届けてくれました。採取にも充分な気配りを戴いき、更に、翌日には僕の手元に届いた訳で、本当にありがとうございました。お礼申し上げます。

※日本名については、イリオモテクモタケからアマミウスキクモタケに変更(2012.1.1)

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2011.06.10

2011.06.10 (1)

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

今年の梅雨は例年より雨の量が多いと思う。さらに台風2号が四国沖を通り大量の雨をもたらした。
普段は草はらばかりの土器川に、川幅いっぱいまで草がなぎ倒されて大量の水が流れた痕跡が広がっている。
山にあるオニハエヤドリタケは大丈夫かと出かけてみた。
谷底の様相は、かなり変わっていて斜面は一定の高さに水がなめた痕を見せている。
幸いに灌木は流されず残っており、ハエは健在でした。
Img_9356a

よく見ると右側の角に小さな丸いものが見える。
Img_9360a

もともと、先端が二つに分かれていた為、どうなる事かと期待していたもの、
このまま、うまく育ってほしいと思う。


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2011.06.10 (2)

コガネムシタンポタケ Cordyceps neovolkiana

もうひとつのハエ生がある谷へ移動した。
ハエ生もムシヒキアブ生も健在で、大きな変化が見えない。
雨の気配で周りが暗くなりそうなので、斜面の朽木を見ることにした。
ここはクチキツトノミタケの坪で、コガネムシは多くは出ないが毎年数個は見つかる。
数本目の、斜面に立てかかっている朽木の側面に黄色が見えた。
もう、点々が判るまで成長している。
Img_9374a

一応その周りを確認したが、これ一つだった。とりあえず有ることが確認できたので戻ることにした。


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2011.04.02

2011.04.02

ツノダシムシヒキアブタケ

ようやく暖かくなって、待っていたかのように花々が開き始めた。
昨年よりサクラの開花宣言は遅かったが、モモも追いかけて咲き始めている。
掲示板でオオセミタケの発生を知らせる書き込みが有り、出かけてみた。
2009年3月29日の発生確認が自分としては最も早い発見だが、
どうかなぁとの思いで山道を登る。
付近をかなり注意深く探索するが見つからず、諦めて下る。まだ早そうだ。
下った場所に、昨年の12月に見つけたムシヒキアブを探す。
着生していた灌木の先端部が刈られて、様相が変わっていた。
ダメもとで枝周辺と地上を探すが見つからず、諦めて反対側へ回り込んでみる。
見えた、着生した枝が下方に折れ曲がって死角になっていたようだ。
Img_1312a
向きは違うが12月の物。
そのまま、もうひとつの灌木を眺めていたら、高い場所にハエが見えて、
角を出しているのが確認できた。
夏まで落ちずに成長してほしいと思う。

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2011.01.15

2011.1.14 (2)

オニハエヤドリタケ Cordyceps sp.

谷は一つ目の滝へいくまでに二回曲がる。二つ目は曲がりながら少し登る。
ここから一つ目の滝までは沢幅が狭い、風通しも良く、午後は木漏れ日もある。
雰囲気のある場所だと思う。
昨年の8月に、Iさんと来た時はムシヒキアブに発生したハエヤドリタケが見つかっている。
沢へ伸びたヤブニッケイを、この木だよなぁと思いながら眺める。
ヤブニッケイもヤブツバキと並んで、あなどれない樹木のひとつだ。
枝が高さ1mくらいでひろがり、腰を屈めながら下流側から横へ回り込んでハエが見えた。
Img_1106a

上流側から確認する。
子実体の先が二股に分かれて、面白い恰好になっていた。
Img_1103b

この状態で成熟したら、どうなるんだろうと思いながら、
年最初の探索でハエが見えるとは嬉しいかぎり。
この上流で、一昨年に1体見ているので、この谷では2体目となる。
坪としてよい場所だろうが、
ハエが生活する場所があるのかなぁと周りをうろうろしていて、時間をとり過ぎた。
とりあえず
滝を越えて夏にIさんが見つけたクモを確認に行ったが、岩が崩れて見つける事が出来なかった。

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2011.1.14 (1)

クモ生不明種

毎年、年度初めは天気の良い日にと思う。
気温は低いが空は青空、昼前に出かけた。行く場所は決めてあった。
先日の雪は、ほとんど解けていたが谷へはいるとツララが見える。
灌木の枝先は目の高さ前後を、目の位置を水平に、低い位置は膝を折りながら、ゆっくりと移動する。
常緑樹の葉っぱは裏返しながら、左右両岸を見ていく。
やはり冬の谷間は寒く冷たさがしみ込んでくるが移動速度は上げられない。

ことし最初の虫草はガ生だった。ヤブツバキの葉裏についていた。
Img_1094a

とりあえずオケラは免れ元気が戻る。
この谷には、低い滝が3つある、その最初の滝へのびる小枝にクモが見つかる。
分生子柄が伸びている。
Img_1118a

同類かどうか判らないが、べつのものも見つかる。
Img_1110a

クモ生で、冬に子嚢果が有るものは無いと思われるが、未熟なものは見る事ができ、
冬の探索も、まんざら捨てたものではないと思う。
と言いながら、わざわざ寒い冬に出かけるのには別の理由もひとつ。
あの三谷進さんが言う「冬に探せ」が、いまだに聞こえているせいでもある。

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2011.01.13

2011.1.13

標本整理

この数年、1月は前年の標本を整理する。
昨年2010年は、意識的に採取を控えて画像だけの記録を心がけた。
その結果、標本の数は2009年の半分になっている。
加えて探索回数も例年より少ない年だったことも影響している。
Img_1081a

標本の台帳は
10数年分をエクセルに纏めて、カテゴリーで検索できるようにしている。
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虫草の採集を始めたころの乱雑に箱に詰めていた標本に、
整理番号をつけはじめ、
年度別にまとめてきて、2010年で250本を超えてしまった。
多すぎると思うのだが、それぞれの標本に思い出が有り処分できずにいる。

画像については、
標本の数よりは遥かに多く、デジカメを始めたときに大ちゃんから紹介された、
フリーウェアのプログラム「VIX」を、いまだに使っている。
20101a

デジカメも、
最初のニコンcoolpix995から現在のキャノンpowershot-sx10まで。
5台購入の内、2台が壊れ、1台が機能の半分しか動かない状況で健在は2台。
全てバリアングル採用の機種だが、意外に弱いなぁという感覚で、
次期機種を考えてもいい時期になっているような。

今年2011年は、どうなることか。

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